記事の内容をざっくり言うと…
SNSで高評価!映画『search/サーチ』のあらすじ【ネタバレなし】
映画『search/サーチ』は、2018年10月26日に日本公開されたスリラー映画。
監督は、本作が劇場用映画デビュー作となるインド系アメリカ人のアニーシュ・チャガンティ(27)。若っ。
アメリカ・カリフォルニアの郊外を舞台に、
行方不明になった高校生の娘・マーゴットを、武井壮そっくりな父親・デビッドが探す物語です。
Facebook、Instagram、iMessageなど娘のネット上の行動履歴からマーゴット捜索の手がかりを探るデビッド。
しかし浮かび上がってきたのは、デビットの前で「問題ない娘」を演じていたマーゴットの姿で…。
なぜマーゴットは消えたのか?
誰かがマーゴットを連れ去ったのか?
それとも…?
映画『search/サーチ』の予告編
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映画『search/サーチ』は、全編PC画面だから没入感がすごい!
この作品を知ったきっかけは、『カメラを止めるな!』を見に行ったときの予告編映像。
という興味で見に行きました。
結論から言えば、
もうネットなしで生きられない現代社会では、
PC画面にこんなにダイレクトに心の動きが映し出されているのか…!
と、一気に引き込まれました!
たとえば、父親・デビッドが娘・マーゴットに連絡する時のiMessageの画面。
(LINEと同じようなものです)
最終的にマーゴットに届いたのは短いメッセージ。
でも、メッセージを「送る前」のPC画面上の動きには、
思春期の娘とどう向き合うべきか葛藤するデビッドの心情が生々しく表れていました。
娘が数ヶ月間にわたってある隠し事をしていたことが発覚して、怒り心頭のデビッド。
カッとなって、超長文のお説教メッセージを送りつけようとします。
英語なので詳しい内容はわからなかったけど、たしかFから始まる汚い言葉も…。
でも、送信ボタンをクリックする前にひと呼吸おいて、書き直す。
書くだけ書いたら怒りがおさまって冷静になる、って普段の生活でもありますよね。
普通の映画・ドラマでじゃ画面ばっかり長回しにするのってあんまりなくて、
登場人物の表情が差し込まれると思います。
一方『search/サーチ』では、書いて、消して、書き直して…と、画面上でためらう時間を
デビッドと同じように味わうことで、より物語に没入できました。
こういう感覚が随所で味わえるんですよね。
仕事中も娘のことが心配で、ビデオ会議中に
こっそり別ウィンドウを開いて娘にメッセージ送ったり。
娘の捜索を担当する警察官と初めて電話する時、
「コイツは信用できるのか?」って相手の名前をググってみたり。
映画『search/サーチ』は伏線回収が気持ちいい!
デビッドは、手始めにマーゴットのFacebook友達をしらみつぶしにあたります。
捜索過程ではSNSなど様々なツールが登場するのですが、
その中で見えてくるのが、父と娘のジェネレーションギャップ。
デビッドのITリテラシーは標準以上だと思う。
アメリカだし、明らかに日本の40〜50代よりはITにあかるい印象です。
でも、10代の娘とはネット上のテリトリーが違うわけですよ。
マーゴットは父親の知らないところで、ティーンに人気のコミュニケーションツールを居場所にしてた。
そこで垣間見える「おじさん感」は、クスッと笑えるので必見。
シリアスな映画の中でそのシーンだけ劇場内の空気が緩みました。
マーゴット失踪事件は、
新情報が入ったり、疑惑が浮上したり、空振りしたりしながら、少しずつ事実が明らかになっていきます。
そしてラストに待ち受ける圧巻の伏線回収!!
これまで見てきたPC画面上の情報やビデオ通話の中に散らばっていた情報が
「あの時のあれやん!!!」ってビシィーッと繋がっていくのです!
何がすごいって、この作品の「全編PC画面」が伏線の仕込みでも活きているんです。
私の記憶が正しければ…の話ですが、
真相を知る人物につながる「ある伏線」は、PC画面上に一瞬だけ表示された文字情報。
それは、物語の前半に、あまりにもサラッと仕込まれたものでした。
ぶっちゃけ『search/サーチ』って、
前半の展開が文字の情報が多くて、ちょっと集中力が削がれるんですよね。
単純作業でPC画面ばっかり見てたらだんだん朦朧としてくるような、あの感じ。
しかし!
その隙にちゃっかり伏線仕込まれてるのです!
この伏線が回収された瞬間は、ゾゾゾッ…と鳥肌立ちました。
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映画『search/サーチ』は親子の絆の再構築の物語
「全編PC画面」という見せ方が斬新なだけじゃなく、
人物の描写がきちんとされてて人間ドラマに感情移入できるのも、面白かったポイント。
スリラー映画なのに、思わずホロッときちゃうんですよ。
デビッドとマーゴットは、冒頭ではすごい良い父&かわいい娘で幸せ家族なのに、
あることをきっかけに、親子関係のバランスが崩れます。
二人は、このまま家族が崩壊しないように、お互い上手く演じながら暮らしている印象。
そんなときに起きた、マーゴット失踪事件。
見て見ぬふりをしてきた親子関係の問題が顕在化して、大きなピンチに。
でも、捜索を通じて父と娘の新しい絆が築かれていきます。
父親・デビッドは、もちろんマーゴットを愛していて、
父親としての責任感も強くて「しっかり育てなきゃ」と頑張ってる。
でも、一人で抱え込みがち。世間体気にしがち。
娘・マーゴットは、素直そうなあどけない顔立ちで、とってもかわいらしい!
「あんないい子が…なぜ失踪…⁉︎」っていうギャップに最後まで引きつけられました。
映画『search/サーチ』を上映する映画館・劇場は公式サイトで
というわけで、映画『search/サーチ』面白かったです。
「なんか見応えのある映画を見たいな〜」って方に、とってもおすすめの1本です。
上映している映画館・劇場はこちら。
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今回は「全編PC画面」で話題の映画『search/サーチ』をレビューします!