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相変わらず「子どもはそれほど」と思う一方で、「夫が父親になるのを見てみたい」という思いも抱くようになった。二つの気持ちと付き合いながら妊活に取り組んでいる。
そんな時、知人から「妊娠を希望してから、あなたはずいぶん精神的に追い込まれていると感じる」と告げられる。追い込まれている自覚はなかったが、一度言われた言葉は心にこびりついた。
そこで、妊娠・出産・子育てに対する自分の気持ちをよく知るために、あなざわゆきさんの「未妊セラピー」を受けてみることにした。
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妊活中なのに、子どもはそれほど…。原因は高校時代のトラウマだった(1)
あやしくないセラピスト あなざわさんと出会う
あなざわゆきさんとは、2015年、私が東京に出てきた直後に知り合った。
名刺交換をして、ヒプノセラピー(催眠療法)のセラピストだと自己紹介を受けたが、
私はヒプノセラピーを知らなかったので、何をやってる人なのか、さっぱりわからなかった。
でも、目の前のあなざわさんは、スピリチュアルの人っぽいあやしさは皆無で、
ごく普通の会社に勤めていそうなチャーミングで優しい女性だと思った。
2ヶ月後くらいに、2人でお茶をする機会があった。
改めてヒプノセラピーのことをいろいろ聞かせてもらったのだが、
その中に、女性にとって非常に興味深い話があった。
一般的に、出産には「痛い」「怖い」といったネガティブなイメージがつきまとう。
しかし、ヒプノセラピーを使ってネガティブな思い込みを手放せば、
もともと女性が持っている自然出産力が引き出されて、
穏やかにつるん!と産むことができる、という。
分娩が、つるん!という擬態語で修飾されるなんて、衝撃的だった。
同時に、それなら私も産みたい!とワクワクした。
(この話を聞けたことは、私のやる気スイッチオンに大きく影響した)
さらに、ヒプノセラピー(催眠療法)は、催眠術とは全く別物で、
クライアントがちゃんと自分で頭を働かせて進めていくものだ、とも教えてもらった。
あなざわさんのセッションに、一気に興味が湧いた。
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ヒプノセラピーを初体験。そこで得たものは…
それからまた2ヶ月くらい経って、2016年の年始。
私はあなざわさんからヒプノセラピーを受けてみることにした。
当時はフリーランスになりたてで、不安や悩みも多かったので、
「自分軸で生きたい」というようなテーマでセッションをお願いした。
セッションでは、私の子ども時代のターニングポイントである「転校経験」を振り返った。
過去の自分との対話を通じて、
なぜ大人になった自分がぐんぐん前に進めないのか、
私の中にいる転校で傷ついた小学生の私をどう癒してあげればいいのか、
といったことが、明らかになっていった。
小学生の私は、いじめもなく、転校先に馴染めたけれど、
自分の意志に反して新しい環境に放り込まれたことは納得できなかったようで、
大人になっても、無意識の中に悲しさや辛さを押し込めていた。
それに初めて気がついた。
セッション中やセッション後は、大きな感情の波が押し寄せたけれど、
あなざわさんがあたたかく寄り添ってくれたおかげで、
押し込めていたものをちゃんと解放できた。
セッションを経た今は、転校経験は私のアイデンティティになり、
このブログで掲げているように
「どこに暮らしても、自分の居場所をつくる」という人生のテーマに昇華することができた。
あなざわさんのセッションから得たものは、非常に大きかった。
その後も、SNSや彼女が企画するイベントなどを通して、ゆるやかな交流が続いた。
セラピストとしての確かな実力と、優しく包み込んでくれる人柄。私にとって、駆け込み寺みたいな存在だ。
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核心を求めて、「未妊セラピー」へ
さて、話を2018年に戻す。
なぜ私は「子どもはそれほど」と思っているのか。
それを知るために、駆け込み寺に向かった。
あなざわさんは、赤ちゃんを授かりたいのになかなか授からない女性向けに
「未妊セラピー」というセッションを行っている。
妊活に伴うストレスを和らげて、妊娠力アップを図るものだが、
その本質は、もっと深い。
セラピーを受けた結果、
「やっぱり私、子どもいらない」という自分の本音に気づくことだって、立派な成果だという。
つまり、未妊セラピーのゴールは「妊娠」ではなく、
いらない思い込みや不安を剥がして、自分の核心にたどり着くことなんだろう。
今の私にぴったりだと思って、2018年の年始にセッションをお願いした。
久々に会うあなざわさんは、やっぱりチャーミングで優しくて、話すとホッとした。
あなざわさんが入れてくれた温かい紅茶を飲みながら、
最近のお互いの仕事のこと、年末年始の話、年賀状のことなんかを
笑って話しながら、ゆったりとセッションが始まった。
まずは、カウンセリングから。
今日のセラピーでフォーカスすべきテーマを明らかにしていく。
妊娠に対して、自分の中でブレーキになっていると感じることはあるか、聞かれた。
私の口から最初に出たのは、こんな言葉だ。
- 両親が遠くにいるし、転勤族だから、子育てが大変そうで不安。
でも、これだけではないことは、直感でわかっていた。
女だらけの世界がしんどい
次に出てきた言葉は、もっと核心に近づいた。
- 子どもができれば、私の人生には「ママ」というラベルが貼られ、逃れられない。
- 子どもを介したコミュニティでは、自分を抑えて、人間関係を上手くやらなければならない場面が必ずある。
- ママどうしの話題が子ども一色だったらどうしよう。つまらなくて、耐えられない。
- 子どもを産んだら女だらけの世界に巻き込まれるなんて、しんどい!
あれも不安、これも不安と、口を衝いて出た。
これらの不安は、今までの人生でも少しずつ自覚してきたもので、
子育て中の女性たちからは、「そんなに心配することはないよ」とアドバイスをもらっていた。
でも、こんなにもぺらぺらぺらぺらと言葉が続くことに、自分でちょっと驚いた。
怒りも混じったような、根深い不安だった。
「子どもはそれほど」と思っていた私は、
子どもを抱いている、子どもと遊んでいる、という幸せなシーンよりも、
女だらけの世界への嫌悪感のほうが、よっぽどリアルに湧き出てくる状態だった。
私の不安を一通り聞いてもらったとことで、あなざわさんが口を開いた。
「ママの世界というのは、確かに大変なこともあるけれど、
子どもを産んで育てる未来の、ごく一部に過ぎないよね。
なのに、それだけで妊娠に向けた心の準備にブレーキをかけてしまったら、
もったいないよね?」
まったくその通りだと思った。
頭では、それが合理的な方法だと理解できる。
でも、心の方は、振り払っても、またネガティブな気持ちが湧いてくる。
あーいやだいやだ。だから女ってきらいきらい。(私も女なのに)
これで、今日のセラピーの焦点が定まった。
湧き出す嫌悪感の源泉は、どこにあるのか?
過去の私の、どんな経験からきているのか?
私の頭には、
高校時代の吹奏楽部で自分が起こした「ある事件」のことが、パッと頭に浮かんできた。
(続く)
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今回の記事で高校時代まで書けるかなと思ったけど、到達せず…。
次回が「高校時代のトラウマ編」、最終回が「ネガティブな思い込みを成仏!編」です。
最後までお付き合いいただけますと幸いです。
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前回に引き続き、「未妊セラピー」体験記です。