意識高い系大学生の就職と挫折|手帳類図書室に行ってみた@参宮橋

まっちゃん.
こんにちは。まっちゃん.(@futtekonai)です。

前回に引き続き、他人が書いた手帳を読める「手帳類図書室」(東京・参宮橋駅)のレポート記事です。

NHKの「ドキュメント72時間」やテレ東の「家、ついて行ってイイですか?」が好きな人には超おすすめスポット。

今回は、新生活が始まった今こそ読みたい、意識高い系大学生の就職と挫折の手帳についてご紹介します!

「手帳類図書室」とは?


手帳類図書室とは、手帳収集家の志良堂正史(しらどうまさふみ)さんのコレクションの一部を一般向けに公開しているスペースです。

アクセス、利用方法、雰囲気などは、前回のブログでご紹介しています。

▼前回の記事を読む▼

デリヘル嬢のリアルな収入額は?|手帳類図書室に行ってみた@参宮橋

2018.04.04

私が行ったときは、1時間滞在して3人の手帳を読みました。

今回の記事でぜひ紹介したいのは、最も心に残った意識高い系女子大学生の手帳です。

意識高い系大学生の手帳

ディスって言う「意識高い系」ってこんなイメージ?

最初に断っておきますが、この記事で手帳の持ち主をディスる気持ちは一切ないです。

「意識高い系大学生」というのは、私が名付けたわけではありません。

目録に書いてあった言葉で、お客さんにわかりやすいようにキャッチーな表現をとったのだと思います。

 

目録で「意識高い系大学生が社会の荒波にもまれる様子がコンパクトにまとまっています」と紹介されていた、この手帳。

(実際に手帳を読み終わったあと、「的確な要約…!」と膝を打ちました)

この手帳は、前回ご紹介したデリヘル嬢の手帳との対比が面白い!

どちらの手帳の持ち主も20歳そこそこの女性なのですが、手帳の見た目も中身もまるで違っています。

手帳って、人生が出ますね〜。

意識高い系大学生は「ステキな大人」を目指す

手帳の持ち主、こんなイメージ。純粋でかわいらしい女の子だと思う。

彼女の手帳の内容を一言で表すなら、「まじめピュアガールのキラキラ自分磨き日記」。

業務日誌として、プレイの内容、お客さんの特徴、売り上げを淡々と記録していたデリヘル嬢の手帳とは方向性が全然違っていて、端的に言えば非常にエモい手帳です。

内面・外見ともにステキな大人を目指す、良い意味で意識が高い女の子の姿が目に浮かびます。

のちの展開に出てきますが、この手帳においては「ステキな大人」が一つのキーワードかな、と思います。

意識高い系大学生が使うのは、あの有名手帳

意識高い系大学生は、まず手帳の選び方からして意識が高い。

手帳でしっかりスケジュール管理や目標達成したい人に人気の、EDiT(エディット)の1日1ページタイプです。

こんな感じ。EDiTは機能性とシンプルなデザインで働く女子に人気。

手帳を書き始めた時点で、持ち主は卒業・就職を目前に控えた大学4年生。

シンプルでお仕事シーンにすんなり馴染むEDiTを選ぶあたり、「春から社会人になるんだ」とワクワクしながらロフトにでも買いに行ったのかなぁ、と妄想が膨らみます。

意識高い系大学生は海外志向&予習バッチリの優等生


彼女の意識の高さは、1月の月間スケジュールに最初に刻まれた言葉からビシビシ伝わってきます。

それは、「帰国」の2文字。

旅行とは書いてないから、留学から帰ってきたのかな?と想像しました。

その後のページも読むと、どうやら彼女は海外と関わる仕事をする(もしくは将来的にしたい)みたいです。

英語と、もう1ヶ国語を勉強している形跡がありました。

そして、「社会人になる前にしっかり予習しておこう!」という優等生な一面も伝わってきました。

会社の仕組み、会社の役職の順番、ビジネス英単語など、仕事で必要になるであろう知識が、毎日のように手帳に書き留められたんです。

「学生最後だから遊び倒すっ!うぇ〜い!」みたいな浮ついた感じはなかったです。

なんだかデジャビュ… そうか!アレに似てるんだ!

手帳の持ち主は女子力も高いっぽい

社会人になる準備を着々と進める一方で、年相応にキラキラライフを謳歌する女子の顔も見えてきます。

ジム通いでボディメイクしたり、お手製のヘルシードリンクで食事量をコントロールしたり、外見磨きも怠りません。

 


彼氏なのかは不明ですが、「苗字+さん」と呼ぶ男性とデートしてるっぽい日記もありました。

デートは普通に楽しいようです。でも意識が高い彼女はただ楽しいだけの関係では満足しません。

彼に会った日のページに、こんな一文がありました。

「私は彼から学ぶことがいっぱいあるけど、逆に私から彼に影響を与えることはできてるのかな…」

お互いに高め合えるパートナーシップが理想のようです。しっかりしてる!

 


彼女は実家暮らしで、お母さんとも仲が良いらしい。

休日にお母さんに誘われて美術館に行った、なんて日記もありました。

お母さんの「芸術の魅力がわからなくても、今からこういうものに触れておくといいのよ」みたいな珠玉のコメントが書き留めてありました。

 

ビジュアルを磨き、尊敬できる男性とデートし、母親とは大人女子なお出かけ…。

そんな日々が綴られた1〜3月のページを読んでいるうちに、私はあることに気づいたんですよね。

「あれ…この感じ、どこかで読んだぞ…」

デジャビュ、既視感。

手帳のページをめくる手を止めて考えてみると、ハッと閃きました。

 

そうか、この子、女性ファッション誌の着回し企画のストーリーみたいな「THE リア充ライフ」を地で行ってるんだ!!

ちょっといじわるな見方をすると、「ステキな大人への階段を上がる自分」に酔いながら手帳を書いてる節があるようにも思えるのです。

本人は無意識だったと思いますが、彼女自身しか読まない手帳なのにSNSに載せても恥ずかしくないような「外面感」のある内容・表現だった気がします。

 

将来のために必要な学びに取り組み、プライベートも充実した「ステキな大人」を目指す彼女。

現実的なようで、どこか夢見がちで完璧主義ぎみ。

そんな彼女が、社会という大海原に漕ぎ出すと、一体どうなるんでしょう。

意識高い系大学生、社会人になり手帳に変化が


4月1日、入社式を迎えたこの日のページは、新社会人らしいフレッシュで前向きな日記。

社会人の日常のスタートをきった翌日以降も、同じようにポジティブな言葉が並びます。

出勤時間や退勤時間が具体的にわかった日には「○時に退社できれば、○時には家に着いて、○時からは自分の時間にできる!」なんて書いてありました。

仕事もプライベートも両立する華やかな生活を思い浮かべ、期待に胸を膨らませていました。

 

しかし、入社間もない4月上旬から、彼女の手帳に白紙ページが増えます。

これまで、夢いっぱいでステキな大人への階段を上ってきた彼女。

慣れない会社や新人研修で上手くいかないことがあったりしても、ネガティブなことは手帳に書きたくなかったのかもしれません。

 

白紙のページをペラペラとめくって進んでいくと、4月末、一時的に書き込みが再開されていました。

同期と自分を比べて焦る気持ちが、少しだけ書かれていました。

そして5月、彼女が手帳に綴った言葉とは?

新社会人にとって、4月は緊張の連続。

特に4月後半は、「あとちょっと会社に行けば、ゴールデンウィーク…!」と毎朝エネルギーを振り絞って出社していることでしょう。

それはきっと、手帳の彼女も同じだったんじゃないかなと思います。

 

でも、ゴールデンウィークは永遠には続きません。

学生時代の友人と会ったり、実家に帰ってダラダラしていたら、あっという間に休日は過ぎ去り、気づけば連休最終日。

翌日の出社に向けて現実に引き戻されて、どんよりした気持ちになる、いわゆる「サザエさん症候群」に陥ります。

 

手帳の彼女は、まさにサザエさん症状群の真っ只中に、再びペンをとりました。


彼女がどんな言葉を書いたのか。

それは、ぜひ手帳類図書室に行って、実際に読んでみてください。

学生時代に綴られた外面感のあるキラキラライフよりも、もっと生々しくて、手帳ならではの本音がぶちまけられていました。

今まで信じて築き上げてきた、ひたむきに頑張る「自分」と、入社後に先輩・同期から評価される「自分」とのギャップに戸惑い、悩んでいるようでした。

「なんだそれくらい、新社会人にはよくある話だよ」、と思うかもしれませんが、ピュアでまっすぐにステキな大人を目指していた彼女にとっては、大きな「挫折」だったんだろうなぁ、と思います。

サザエさん症候群のこの日以降、手帳は12月31日まで真っ白でした。

元・意識高い系大学生に贈りたい言葉

私はいつの間にかずいぶん前のめりになって読んでいて、手帳を閉じた後、はぁ〜っと息を吐いて脱力しました。

それは、私とはずいぶん違う人生を送っている女の子なのに、どこか自分を重ねる部分があったからだと思います。

 

自分なりにまじめに頑張ってきたのに、新しい環境でそれが通用しないときの焦り。

知り合ったばかりの会社の先輩・同期の言うことが正しいのかどうか、判断がつかないときの混乱。

ネガティブな本音を吐き出すと、それに飲み込まれそうな気がして、手帳に白紙のページが続いてしまうこと。

自分しか見ない手帳なのだから何でもぶちまければいいのに、なんとなく自分でストップをかけてしまうところ。

 

手帳の彼女が、その後どうなったのか、わかりません。

2018年4月、彼女にとって社会人3年目の春です。

彼女は学生の頃に思い描いた「ステキな大人」に近づけたんでしょうか。

もし、私が彼女と話すことがあれば、竹原ピストルの歌じゃないですけど「誰の言うことも聞くなよ」と言ってあげたいなぁと思いました。

彼女は、同期と自分を比べたり、周りからの評価に落ち込んだりして、ゴールデンウィークにすっかり自信を失ってしまいました。

なぜ、落ちこんでしまったのか。

それは彼女の目指す自分が「ステキな大人」という、ぼんやりしたものだったからじゃないかなぁ。

(とはいえ新卒時点で確固たるビジョンを持ってる人なんてごく少数派だと思います)

 

「ステキな大人になりたい」って願いは漠然としてて、要は「他人からステキと憧れられる大人になりたい」ということじゃないでしょうか。

他人軸の評価です。

でも現実は、他人と自分は強みが違うんだし、他人の評価が必ずしも正しいとは限らない。

だから、泥臭く、自分軸で「私はこうなりたいの!」と具体的な姿が描ければ、他人の言うことに無駄に惑わされずに済むんじゃないかなぁと。

 

彼女はきっと優秀で能力が高いし、誠実に熱心に仕事するだろうし、ピュアで優しい人柄で職場で愛されそう。

こう言う人こそ、レリゴー的な感じで開き直ったら、最強な気がします。

 

まぁ、手帳を見たくらいでは本当の彼女の人生なんてわかりませんけどね。

断片的な情報で勝手にいろいろ想像して、他人の人生を上から目線で楽しんでる自分にも気づける時間でした。

まっちゃん.
手帳類図書室に興味を持った方は、ぜひ足を運んで実物を手にとってみてください。

他人の人生の生々しさは、筆跡や紙の使い方など、手にとって初めて感じるものがあるはず。

ここまでいろいろ書きましたが、あくまで私の感想と想像です。あなたが読めば、また違った印象になります。

というわけで、手帳類図書室のレポでした!お付き合いいただきありがとうございました〜。



手帳類図書室

住所:151-0053 東京都渋谷区代々木4-54-7 Picaresque(ピカレスク)内
営業時間:毎週土日 11:00〜18:00(※営業日時は時期により変動)
アクセス:小田急小田原線「参宮橋」駅より徒歩3分

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ABOUTこの記事をかいた人

新しい出会いを面倒くさがる性格を克服すべく、コミュニケーションツールとして手相を勉強中🤚初対面に役立つ手相の見方を紹介します。小6の転校でメンタルをえぐられたのにうっかり転勤族と結婚したアホ。「どこに暮らしても、自分の居場所をつくる。」がコンセプト初心者ブロガー。仕事は法人・個人サイトを作る取材ライター。1986年生まれ|徳島出身